獣医学生の動向調査 公開します

まずご紹介するのは、【就職先を決める上で重視しているのは？】です。多かったのが【成長できる環境】【病院の医療レベル】でした。教育プログラムや症例数や症例幅を重要視しているとのことです。複数回答だったこともあり、福利厚生や給与などの環境にも当然重視しているようですが、最初は休日や労働時間よりも、成長をしていきたい・働きやすい環境かどうかを重視する傾向があるようです。

上位に来たのは、【実際の診療/症例＝経験】と【教育体制】があがりました。また、研修や実習の時間が業務なのか業務外なのかを気にされる方が一定数いらっしゃいました。　

当グループでは、入社1~2年目（最長4年）は第一ピリオドとして、【労働＜勉強】と考えています。最初のうちは週1回、品川区にある【教育病院：京浜どうぶつ医療センター】に同期が集まり、一緒に研修を受けるプログラムになっています。内容も、見て覚えるではなく基本から応用まで、論理的な説明と実践的なやり方の両輪を学びます。教育責任者である教育病院の病院長が責任を持って教えるので、【高いレベルで均質的な教育の質】が担保されています。

1件の人もいましたが、これから探して最終的には3~5件回りますという方が多かったようです。平均値は3.2件ですが、実際はもう少し多くの病院を回られているかと思います。
当グループでも、第一志望でお越しくださった学生さんに対して、内定をお出ししつつ他の病院も回って比較したうえで、ファニメディックが良いと思っていただけたら来てくださいと伝えています。なぜなら、就職において、すべての希望が合致する病院はほとんどないと考えているからです。どの病院にも特徴があるので、複数の病院を回ることで、何が自分にとって大事か、合うのか、合わないのかが見えてくると考えているからです。自分の人生をしっかりと自分で選択することで、獣医療・勉強にも集中できると考えています。

ダントツトップは【教育制度が整っているから】でした。1~2年目獣医師として独り立ちするための”研修プログラム”に加え院内/院外勉強会やPOMR症例検討会、学会やセミナーへの参加機会・補助の制度が充実していることで成長し続けられる環境だと感じていただいたようです。
次いでは【症例数が多く、経験を積めそうだから】【規模が大きいグループ病院だから】が入りました。研修を通じて、知識・実習をしても、実際の経験がないと身につきにくいので実際の症例にふれるために、症例数が多い当グループに興味を持ったとの意見が多かったです。また、症例の幅が広いことで、将来的なキャリアが同じグループ内で選択できる制度についても興味を持った学生さんが多かったです。雰囲気については、正直数日見てもわからないからと、重要視していない方が多い傾向にありました。